入学や就職などを機に メガネからコンタクトレンズに替える人が増えるのは 4月なのですが、 使い方にも慣れて、定期検査でも異常が無ければ、 最初は眼科やコンタクトレンズを買ったお店で 買っていたケア用品を価格の安いドラッグストアで買おう、 という人が増えてくるのがちょうどこのくらいの時期になります。 最近は使い捨てのソフトレンズを使っている方が多く、 ケア用品で聞かれるのはほとんどソフトレンズ用の商品です。 このソフトレンズ用のケア用品なのですが、 以前はMPSと呼ばれる1本でケアができる商品であれば、 どの商品でもすべてのソフトレンズに使えます、 という説明で済んでいたのですが、 最近はそう簡単にいえない状態になっています。 近年、それまでの素材と違うシリコーンハイドロゲルという素材 を使ったレンズが発売されるようになって来ました。 商品名で言うと、 ・1ヶ月交換タイプのチバビジョンのO2オプティクス ・2週間交換タイプのジョンソン・エンド・ジョンソンの アキュビューアドバンス、モイスト、オアシス が該当します。 このシリコーンハイドロゲルレンズですが、 今までのソフトレンズに比べて、 ・ 酸素透過性が格段に高い ・ 含水率が低く目の乾きが軽減できる というメリットがあります。 角膜が酸素不足になると充血や血管新生など 目のトラブルの原因になるため、 酸素透過性は高いほうが目への負担が少なく トラブルも起きにくくなります。 長い年月使うコンタクトレンズなので、 目への負担が少ないことは大きなメリットなのですが、 この新素材の弱点として、 ・ 汚れがつきやすい ・ ケア用品によって相性が悪い可能性がある という欠点があります。 このケア用品との相性が問題で、 現在市販されているほとんどの MPS(1本でケアができる商品)は、 ポリヘキサニドという成分という成分を使用しています。 レンズ、ケア用品ともに商品によって 素材や配合している成分が違うため、 すべての商品で相性が悪いわけではないのですが、 シリコーンハイドロゲルレンズに ポリヘキサニド配合のケア用品を使うと、 角膜ステイニングという症状が起きやすいことが指摘されています。 アキュビューアドバンス、モイスト、オアシスに関しては、 特にレンズの説明書に書いていないため、 使ってはいけないわけではないのですが、 O2オプティクスは、 チバビジョンのHPからよくある質問のところを見ると、 ケア用品は過酸化水素タイプ(AOセプトなど)が推奨され、 MPSを使用する場合は ポリヘキサニドを使用していない商品を使うように 推奨されています。 (ただし、角膜ステイニングとの関係は 特に明記されていないので別の理由かもしれません) ちなみにポリヘキサニドを使っていないMPSとなると、 現実的にはオプティフリーくらいしかありません。 この角膜ステイニングという症状ですが、 簡単に言うと角膜表面にできる細かい傷のようなもので、 レンズ装用後2時間くらいでもっともできやすいのですが、 その後消失していくことと、レンズを使用していなくても 起きることがあるため、 そのまま眼障害につながるかどうかは現段階では不明のようです。 研究が進めばはっきりするのでしょうが、 現段階ではポリヘキサニド以外のMPSや 過酸化水素系のケア用品が市販されているので、 個人的にはわざわざリスクをとってまで ポリヘキサニド配合製品を使う必要は無いと思います。 どちらにしろ、シリコーンハイドロゲルレンズは 汚れがつきやすいため、 MPSを使う場合はしっかりとこすり洗いをしましょう。 ケア用品によっては、 「すべての2WEEKレンズに使えます」 みたいに微妙に責任を回避している (O2オプティクスは1ヶ月交換) ものもあるので、 不安な時は眼科さんかレンズ販売店に聞いたほうが無難です。 正直なところ、ドラッグストアの薬剤師でも 実際自分で使っている人以外はあまり知らないと思います。 以前に書いた関係する記事はこちら↓ 目に関係すること  
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